夏休みも終わり受験勉強も後半戦に入りました。そろそろ私立文系の受験生は漢文を本格的にやり始める時期ではないでしょうか。今日は漢文のおすすめの参考書を紹介したいと思います。
前提
まずは、漢文を始める時期の大前提です。
漢文をやり始める時期としては、古文の単語、文法をしっかり覚え、古文の問題がある程度取れるようになってからにしましょう。
漢文の文法を完璧にして白文を書き下し文に直せたどころで、古文ができなかったら読めませんよね。
漢文のおすすめ参考書、4選
早稲田の漢文突破の原動力となった、おすすめの参考書を4つ紹介します。上から順にやっていくとよいでしょう。
漢文 早覚え速答法
漢文の最初にやってほしいおすすめの参考書は、学研マーケティングから出版されている『漢文早覚え速答法』です。
この参考書は漢文の必要最低限の文法がわかりやすく解説されています。この参考書に書かれている文法事項は応用のものも全て暗記するまでやりこみましょう。
この参考書を完璧にすることで昔のセンターの漢文ならある程度解けるようになるでしょう(最近のセンターの漢文は難しいのでこの参考書だけでは網羅できていない)。
河合塾出版 マーク式基礎問題集
2冊目にやってほしい参考書は『河合塾出版のマーク式基礎問題集 漢文』です。
この参考書はセンター形式の問題が簡単な順に15問程度載っています。難易度はセンター試験の漢文よりも簡単なレベルなので『漢文早覚え速答法』が完了しているなら無理なくできると思います。
この参考書が終わったら赤本の漢文の問題を昔のものから順に解きましょう。先に記載のとおり、最近のセンターの漢文は昔よりも難しく、これまで紹介の参考書に載っていない事項も出てきます。その場合、わからなかった知識をその都度覚えるように努力しましょう。
Z会 文脈で学ぶ漢文句形とキーワード
ここからは志望校の過去問を一度やってみて、知識が足りないと思った人や早稲田志望の人向けです。
3冊目にやってほしいのはZ会から出版されている『文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード』です。これは文法事項の補強に使います。
この参考書を完璧にしたら漢文は無敵になると思います。この参考書は文法、句形の細かい知識だけではなく、漢文特有の単語や言葉の解説、漢文のジャンル別の読み解くポイントが書かれており、これをやれば漢文は得意科目になるでしょう。
河合塾出版 入試精選問題集 漢文
私大の過去問を解き終えた人やセンターの漢文を終えてもっと問題を解きたい人におすすめの問題集が、河合塾の『入試精選問題集 漢文』です。
これは10問づつ難易度が分かれていて易・標準・やや難の全30問がある。この参考書は他の問題集と比べて良問ぞろいで、句法と単語などの解説が詳しくなっています。
おすすめの勉強法
問題を解いて解説を読み終えて終わりにするのではなく、その後に書き下し文の音読を5回程度やってもらいたい(小声でもよい)。
そうすることで漢文になれ、読むのが早くなると思います。また、ここまでの参考書を全て終えても早稲田の漢文の問題では知らない知識を問う問題は出てくると思うので、わからない知識は参考書の余白に書き込むなどしてその都度覚えるようにしよう。
わからない知識をなくすためにこれ以上参考書に手を出すのはリスクがあるので知らない問題はその都度覚えるように割り切って勉強しましょう。
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